ウェークボードで水面を滑走!?

 福岡県中間市の遠賀川で、ウェークボード体験会が開かれました。風を切って水面を滑走する爽快感を味わいたくて、27歳の記者も初挑戦しました。(読売新聞西部社会部 橋本龍二)

初心者の親子と体験会に参加

 ウェークボードは米国生まれのウォータースポーツ。板(ボード)に固定された靴を履き、ロープにつながれたハンドルを握ってモーターボートに引っ張ってもらいます。競技会では、ボートのひき波(ウェーク)をジャンプ台にして宙を舞うパフォーマンスを競います。世界的に人気が高まっており、日本ウェイクボード協会によると、国内の愛好者は約90万人もいるそうです。

 体験会は8月10日にあり、記者は、ともに初心者という北九州市若松区の会社員井手基さんと次男の小学4年、真波音まはと君と一緒に参加しました。プロウェークボーダーの梅本修平さんの指導で井手さん父子が格好良く滑った後、記者の番になりました。

肩幅ほどの間隔で靴が固定されたボード

 専用の靴は、長さ1.35メートルの板の上に肩幅ほどの間隔で備え付けられています。「こんなに足を開くの?」「この姿勢で波に乗るの?」――。いきなり、不安に襲わ れました。

 「実際にやってみましょう」と梅本さんに促され、川の中へ。救命胴衣2着を重ねて着用しているので、体は自然に浮きます。ボードに足を踏ん張って腰を落とし、肘を伸ばしてロープのハンドルを握り、胸の前に固定したところで、約20メートル離れて牽引するボートがスピードを上げ始めました。

 時速10キロほどで水面を走る井手さん親子の様子を見ていて、「それほど速くない」と少し安心していましたが、いざ自分が滑ってみると違います。速い!! それに、水圧で体の自由が利きません。ハンドルを胸の前に固定しようとすると、脚に力が入ってバランスが取れません。

失敗を繰り返し、少しずつコツが・・・

 「リラックスして!目線は前で、背筋は伸ばす」。梅本さんの声が飛びます。上半身の力を抜きたい気持ちは山々なのですが、ボートに強く引かれて、どうしても力んでしまいます。前のめりになった瞬間にバランスを崩し、何度も転倒しました。

 失敗を繰り返すうち、体をかがめてできるだけ板に近づけることで、少しだけお尻が浮き上がるような感覚をつかみました。水圧が和らいだことを体で感じます。

梅本さんから上体を起こすコツを教わる記者

 この姿勢からスピードに乗って上半身を起こせば、うまく滑れるに違いない。ところが、十分にスピードが出る前に立とうとしたせいで、ハンドルに体を引っ張られる形で、水中に放り出されてしまいました。

 結局、板の上で立つことができないまま、約20分間の体験は終了です。「疲れたけど、楽しかった」と笑顔を見せる真波音君とは対照的に、記者は疲れ果ててしまいました。

 梅本さんが再三指摘してくれたように、ポイントは上体の力を緩めることのようです。前進するボートに上体を預けるようにして起こすと、うまく立てるそうです。「スノーボードの感覚」と基さん。経験がある人は、バランスの取り方などに生かせそうです。

格好良く滑るのはやはりムズカシイ…

 岸に上がると風が心地よく、さわやかな気持ちに満たされました。次こそは井手さん親子のように水しぶきを上げて颯爽と滑りたい。心の中で再挑戦を誓いました。

広告

コメントをどうぞ