第36回 デジタル工作機械でものづくり体験

 読売新聞福岡版の「まち風 くらし色」コーナーでは8月18日、レーザーカッターなどのデジタル工作機械を使って、ものづくりが楽しめる工房を紹介しました。(読売新聞西部社会部 饒波あゆみ)

自由な発想でオリジナル作品

 訪れたのは、福岡市博多区御供所町の工房「FABLAB HAKATA(ファブラボ博多)」です。レーザーカッター、3Dプリンター、デジタル刺繍ミシン、カッティングマシン――と4種類のデジタル工作機械をそろえています。

 レーザーカッターは木やアクリル、ゴム、革、紙など様々な素材を切ったり彫ったりします。3D プリンターは樹脂の層を重ねて立体物を作ります。絵や文字を自動で刺繍するのはデジタル刺繍ミシン。カッティングマシンはステッカーなどを自在に切ることができます。

 工房内には、こうした機材で生み出された作品が並んでいます。フクロウやレッサーパンダなどかわいらしい動物をかたどった木製ブローチ、「返却口」と記された木の看板、アクリル製のピアスなど、どれも見ているだけでワクワクします。代表の森本太郎さんは「アイデア次第でいろいろなものが作れますよ」と話します。

 工作機械を備え、個人でものづくりを楽しむ工房「ファブラボ」は世界各地にあるそうです。森本さんはインテリアデザイナーとして働いていた2015年にファブラボの存在を知り、知人と一緒にオランダやドイツの工房に足を運びました。「ワイワイ、ガヤガヤと創作する人たちがいて、楽しそうだなと思いました」と森本さん。翌年、自身も工房を開きました。

初心者にはワークショップも

 ファブラボ博多で自由に工作を楽しむには、会員登録(入会金1000円)して、機材の使い方を学ぶ講習(有料)を受ける必要があります。機材は、種類によって1時間1000~3000円で利用できます。初心者にはワークショップがおすすめだと聞き、私もレーザーカッターで木製のコースター作り(3枚)に挑戦しました。

 まずはパソコンソフトでデザインを決めます。学生時代に使ったことのあるソフトですが、もう十数年前のこと……。使い方をすっかり忘れていた私を、森本さんが手伝ってくれました。

 インターネットで利用可能な絵を取り込み、配置しました。コーヒーカップとベーグルの図柄です。私は絵を描くのが苦手なのでそうしましたが、自分で手がけた絵を取り込むこともできます。

 コースターの形も選べます。円形と三角、四角の3種類にしました。森本さんのアドバイスで、ひもなどを通す小さな穴を開け、まとめて収納できるアイデアもこらしました。

 「ここまでが人間の作業。あとは機械がやってくれます」と森本さん。レーザーカッターに板をセットし、パソコンのスタートボタンを押すと、レーザー光線が板の上を高速で行き来し、みるみるうちに図柄が彫られていきます。最後に円や三角に切り出し、わずか5分で3種類が完成しました。

 ファブラボ博多ではこれまでに、自分の似顔絵のスタンプや結婚式の席札などを作った人がいるそうです。デザインを送ればレーザーカッターで加工してくれるサービスもありますよ。

 「木や革の切れ端など、廃材を使って作品を生み出すこともできます。楽しみ方は人それぞれ。ぜひ試してみて」と森本さんは話しています。

FABLAB HAKATA(ファブラボ博多)

所在地
福岡市博多区御供所町6-11-2
営業時間
11:00~19:00
ホームページ
https://fablabhakata.com/
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