第25回「茶の文化館」 八女市星野村 お茶作り体験! 記者も挑戦しました

 4月28日の読売新聞福岡版の地域生活欄「まち風 くらし色」では、記者(40歳代)が全国有数の茶の産地・福岡県八女市星野村の「茶の文化館」を訪ねました。ほうじ茶や手もみ茶作りに挑戦し、お茶の奥深さを実感しました。

 記者はこれまで、仕事で福岡県豊前市や山口県宇部市、長崎県東彼杵町といったお茶どころに近い地域に赴任し、取材で茶摘みを体験してきました。春に、黄緑色の若葉が3枚ほど出てきた頃に摘み取って作るのが一番茶です。農家の方に新芽の摘み取り方は教わりましたが、お茶の種類や特徴には詳しくありません。

 「社会人になる前こそ、親元で緑茶を急須で入れて飲んでいたけど、最近はペットボトルのお茶しか飲んでいないな」。そんなことを考えながら、久留米市から車を約1時間走らせ、自然豊かな星野村へ。お茶づくしの一日にしようと、心が踊るような気分でした。

 茶の文化館に着くと、まずは館内のお食事スペース「八女茶寮」で八女茶をふんだんにつかった「茶そばセット」(税込み1,100円)を堪能しました。以前、山口県下関市で食べた瓦そばのようにパリパリとした食感とは違い、のどごしが良くて箸が進みました。

 腹ごしらえをしたところで、八女茶工房に移動し、いざ体験開始。職員の井上和紀さんから、専用の道具「焙烙ほうろく」を使って、「白折茶」(茎茶)からほうじ茶を作るコツを教わりました。焦げないように上下左右に動かし、むらなく煎っていきます。

 あまり強く焙烙を動かすと、煎った茎茶がこぼれてしまいます。井上さんのアドバイス通り、「ホットケーキをひっくり返すような、チャーハンを混ぜるような要領でしっかり煎る」のは、簡単そうですがなかなかお手本通りにはいきません。井上さんの「焦げてはいないので、おいしくは飲めそうですね」との言葉に救われました。

 続いて、緑茶の製法の一つ「手もみ茶」の手順を習いました。蒸した茶葉を手でもんで、電子レンジで乾燥させた後、ほぐして再びもむ作業を繰り返しました。力の強弱を変えてもむ必要があります。想像以上に苦労しました。それだけに、出来上がった緑茶を口に含むと、本来の「甘みと渋みの調和」とはほど遠かったものの、味は格別でした。ほかにも、石臼を使った抹茶ひきなども体験しました。

石臼でひいた抹茶

 約2時間の限られた時間でしたが、お茶の魅力を体感できました。大のお茶好きでなくても、楽しめます。皆様も一度試してみてはいかがでしょうか。

広告

コメントをどうぞ