傑作喜劇『雪まろげ』 博多座で4月24日(水)開幕 主演・高畑淳子さん&榊原郁恵さん取材会 森光子さんの「魂」受け継ぐ

 傑作喜劇『雪まろげ』が4月24日(水)~29日(月・祝)、福岡市・博多座で上演されます。2007年まで主演した森光子さん亡き後、16年に高畑淳子さん主演で復活した人気作。博多座公演に先立ち、高畑さんと、コンビを組む榊原郁恵さんが取材会を開き、作品の魅力や意気込み、森さんへの思いなどを語りました。

 『雪まろげ』は昭和50年代半ば、青森の奥座敷・浅虫温泉で起こる騒動を描きます。温泉芸者の面々は個性派ぞろい。お人好しで酒好きの夢子は生い立ちの影響もあり、場の雰囲気を良くしたりするのについつい調子のいい嘘をつく癖があります。ある日、お金が大好きな芸者仲間・銀子の幼なじみ、正直者の新聞記者・大吾が左遷されてやってきます。次々と持ち上がる騒動。あるとき、夢子がついた優しい嘘は転がり、周囲を、そして日本国を巻き込みながら、大きな“雪まろげ”となっていって……。

 「嘘つき女を演じたい」。森光子さんのこんな一言をきっかけに1980年、小野田勇さんの脚本で誕生したのが『雪まろげ』です。以来、上演を重ね、『放浪記』『おもろい女』と並ぶ森さんの代表作になりました。高畑淳子さんが受け継いだ公演も評判が評判を呼び、森さん初演からの上演回数は500回を超えています。

 夢子を演じる高畑淳子さんは、共演歴もある森さんを敬愛しており、「魂」を受け継いだ熱演が光ります。これまでに菊田一夫演劇賞大賞や読売演劇大賞最優秀女優賞など、数々の演劇賞を受賞している本格派。NHK大河ドラマ「真田丸」など話題作への出演も多く、今年4月からはNHK連続テレビ小説「なつぞら」に出演しています。 博多座は初登場となります。

  榊原郁恵さんは明るく朗らかなイメージとは違う、クールな銀子を巧みに演じます。アイドル歌手としてデビューし、1981年、ミュージカルの初代ピーターパン役で本格舞台デビュー。ドラマや映画、テレビバラエティーなども含め、マルチに活躍しています。博多座出演は2018年3月の『舞妓はレディ』以来二度目となります。

 共演陣も充実。芸者仲間としては柴田理恵さん、青木さやかさん、山崎静代さん(南海キャンディーズ)が、それぞれクセのあるキャラクターを豊かに表現。元宝塚歌劇団星組トップスター・湖月わたるさんが夢子の妹分の踊り子役を、的場浩司さんがナイーブな新聞記者役をつとめます。

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 取材会は2月21日、博多座で行われました。

 高畑さんと榊原さんは、ともにワンピースに身を包んで登場。白系無地の高畑さんは上品な、花柄シースルーの榊原さんは大人かわいい雰囲気が漂いました。

 冒頭、高畑さんが「森さんの大切な作品だったことを含め、プレッシャーもありますが、皆さんに喜んでいただける作品にしたい」とあいさつ。榊原さんは「昨年に続き、博多座の舞台にあがることができてうれしい」と喜びを口にしました。作品の魅力については、高畑さんが「喜劇ながら、ラストは切なくもあったかいところにたどり着く」と言い表せば、榊原さんは「個性豊かな芸者さんたちをはじめ、登場人物一人ひとりの人生がきちんと描かれている。演じていても心地がいい」と語りました。

 お互いの印象を問われると、高畑さんは「(榊原さんは)開演前、絶対に座らないんです。『着物に筋が入るから』って。『あたし、きれいどころ(の役)だから』って」とプロ意識を称賛。榊原さんがハラハラと涙するシーンの見応えに言及し、「ただのアイドルではないな、と思う(笑)」とユーモアたっぷりに話しました。榊原さんは「(高畑さんは)器の大きい方。(自分の)役どころはライバル(芸者)という立ち位置なので、それをお客さんにも納得していただけるよう、『私自身も大きくならなきゃ』と必死です」と、笑顔を交えながら力を込めました。

 森光子さんとの思い出を振り返る場面もありました。高畑さんは、「お芝居で一番大事なこと」を尋ねたところ、遠くを見つめるような目で「『和』かしらねぇ」という答えが返ってきたことを紹介。「森さんが最後に(『雪まろげ』公演を)なさった博多座で演じることができるのはすごいこと。メンバーの『和』を大切にやっていきたい」と口元を引き締めました。榊原さんは、多くの芸事を身につけていた森さんの舞台姿に感銘を受け、日本舞踊を始めたことに触れ、「あの姿は目に焼き付いています」とあこがれの気持ちを表しました。

 公演に向け、博多座の印象や福岡滞在中の楽しみを聞かれると、榊原さんは「お客さまが観劇上手であり、舞台から客席を見たときに心地よさを感じる劇場。お芝居が終わったあとはおいしいものもいただけるし、『あしたも頑張ろう』っていう気持ちになります」とスマイル。高畑さんも「以前から素晴らしい劇場と聞いていました。博多座をぜひ、熱くしたい」と並々ならぬ決意を示しました。

 博多座4月公演『雪まろげ』の観劇料(税込)はA席13,000円、特B席10,000円、B席7,000円、C席4,000円。

 公演日程やチケット購入などの詳細は、博多座のホームページ(https://www.hakataza.co.jp/)をご覧ください。

 公演に関するお問い合わせは、博多座電話予約センター(092-263-5555、10時~18時)へ。

博多座4月公演『雪まろげ』

期間

2019年4月24日(水)~4月29日(月・祝)

出演

高畑淳子(夢子)、榊原郁恵(銀子)、柴田理恵(お千賀)、青木さやか(駒子)、山崎静代<南海キャンディーズ>(ぽん太)、湖月わたる(アンナ)、的場浩司(伴大吾)
高畑淳子
(夢子)
榊原郁恵
(銀子)
柴田理恵
(お千賀)
青木さやか
(駒子)
山崎静代
<南海キャンディーズ>
(ぽん太)
湖月わたる
(アンナ)
的場浩司
(伴大吾)

小野田勇

監修

小野田正

脚本・演出

田村孝裕

プロデューサー

三上良一

制作

東宝

※榊原郁恵さんの「榊」は、 正しくは 「木へんに神」と表記します。

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