ランナーの「聖地」大濠公園でたすきをつなぐ 還暦記者走る!

 福岡のマラソンランナーから「聖地」と呼ばれる福岡市中央区の大濠公園で昨年11月23日、第37回大濠壮年駅伝大会が開かれました。2キロ弱の周回コースを8区間、計11周回るレースに福岡市を中心に県内から計37チームが参加し、力を合わせてたすきをつなぐ熱い闘いを展開。11月に還暦を迎えた走歴12年の筆者も初めて出場しました。(K.F)

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◆ほろ苦かった還暦デビュー
 大会は同公園を拠点に練習している大濠ランナーズ(橋詰日出男会長)が呼びかけて毎年1回、勤労感謝の日に開催。参加資格は男性30歳以上、女性は社会人などで、例えば1区(2周)は、「社会人女性もしくは50歳以上男性」など区間ごとに条件を付けています。参加者には元実業団選手や福岡国際マラソン出場者も多く、同年代のランナーのタイムと自分の走力を比較する絶好の機会です。

 筆者は2017年の同大会で初優勝したウイングフットRCの6区「30歳以上女性もしくは60歳以上男性」の走者として出場。10位で襷を受け取ると、序盤は抑えるつもりが気持ちがたかぶって抑えきれず、息が上がり始めた頃には正面から北風が吹き付けました。

 背骨が反り、あごが上がるのをぐっとこらえ、理想とされる腰高フォームや腕の振りを意識して耐えていると1キロ通過が4分2秒。「まずまず」と自分に言い聞かせて、我慢を続け、1,500メートル付近で前を行く1人を抜き、最後は10~20メートルごとに「もう少し!」「あとちょっと!」と自分を叱咤する声が自然に出て、次の走者に襷を渡せました。

 結果は7分35秒の区間7位。順位を一つ上げました。仲間の気迫が私に伝わったおかげでした。

 まさに一発勝負の本番で最低限の役目を果たせたという安堵あんど感が胸いっぱいに広がりながらも、チームは最終的には13位。チームの打ち上げで飲んだビールのほろ苦さがしみました。

 レースは福岡市を拠点に活動するSAKA-RCが、2区から追い上げ、4区でトップに立ち、終盤の室見川ランニングクラブAの猛追をかわして5秒差で逃げ切り、初優勝を果たしました。

◆「1年で一番熱くなる日」
 大濠公園のジョギング(ランニング)コースは福岡のランナーにとって特別な空間です。100メートルごとに距離表示があって、路面はゴムチップ舗装され、ランナーの足に優しい設計です。

 第1回大会から運営に携わって来た橋詰会長は「公園はランナーだけのものではないので、他の利用者の迷惑にならないよう事故やトラブルに細心の注意を払っています。大会のクオリティーを落とさないことに気をつけて継続したい」と話し、2列縦隊でスタートするなど他の公園利用者に配慮しています。また、計測チップが普及する中、手動でタイムを計るなど「手作り」の運営を心がけています。

 この大会を「1年で一番熱くなる日」と言う女性ランナーは、「マラソンは孤独な競技ですが、いつも一緒に練習している仲間と襷をつなぐことで力を合わせて盛り上がり、結束力も高まります。他チームの方々と交流出来るのも魅力。私にとって特別な大会です」と語ってくれました。

主な成績は以下の通りです。(敬称略)
【チーム表彰】
①SAKA-RC 1時間15分45秒
②室見川ランニングクラブA 1時間15分50秒
③博多陸友会A 1時間16分3秒
④舞鶴ランニングクラブ 1時間16分58秒
⑤まどかRC+Y 1時間17分13秒
⑥ソニック福岡RC 1時間18分35秒

◇敢闘賞 三潴走ろう会
◇躍進賞 TMランナーズ

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ランナーの「聖地」大濠公園でたすきをつなぐ 還暦記者走る!」への1件のフィードバック

  1. 天気にさほど左右されない(強風が吹いても向かい風、追い風で ±0)そんな大濠公園での駅伝大会!

    各選手の記録は選手のコンディション、練習過程、にウソつかないと思います。
    駅伝ですから、緊張の度合いも違うでしょう!
    しかし1年に1回だけ真剣になれる?、思い切り緊張する?学生気分になれる?そんな気分をいつまでも味わいたいです!

    昔みたいに我が物顔で走れる環境ではなくなりました。
    大濠公園は運動公園ではないということを肝に銘じて接触事故をなくし、来園者(歩行者のすぐ横を・猛スピードで抜いて行かない等)に迷惑かけないように心掛けて、来園者と共存すること、考えて行けば,まだまだ継続できる駅伝大会、になると思います。

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