博多座2月『宝塚歌劇宙組公演』 真風涼帆さん&星風まどかさん、トップコンビが記者取材会で意気込み

 福岡市・博多座で2月2日(土)開幕する『宝塚歌劇宙組公演』。2月25日(月)までの上演期間中、劇場は宝塚ならではのオーラに包まれ、感動の波動が広がることでしょう。幸せな時間。そう言い換えていいのかもしれません。

 注目はやはり、昨年就任したばかりのトップコンビ、九州・熊本県出身のトップスター・真風涼帆さんと、トップ娘役・星風まどかさんです。二人は公演に先立って昨年11月12日、福岡市博多区のグランドハイアット福岡で記者取材会に臨み、演目であるミュージカル・プレイ『黒い瞳』と、スーパー・レビュー『VIVA!FESTA! in HAKATA』(ビバフェスタ・イン・ハカタ)の魅力や意気込み、トップとしての思いなどを語りました。

 真風さんは容姿、所作、話し方などすべてがスマートで、スターならではのきらめきとセクシーさはまぶしいほど。真摯しんしな言葉からは宙組、ひいては宝塚に対する思いの深さが感じられました。時折、星風さんに向けるほほ笑みには、後輩を引っ張る強さと優しさがにじみました。そんな真風さんを、星風さんは敬意を込めて「ゆりかさん」と愛称で呼び、見つめるまなざしには絶対的な信頼が見て取れました。チャーミングで気高い美しさが印象的。聡明そうめいさや芯の強さも伝わってきました。

 それでは、お二人の記者取材会の様子をどうぞ。

――まず、一言ずつごあいさつを。

真風 地元・九州での公演をとても楽しみにしております。本日はよろしくお願いいたします。

星風 わたくしは初めての博多座公演となりますが、ゆりかさん(真風さんの愛称)の出身地でもある、九州のお客さまに楽しんでいただける舞台をお届けできるよう、つとめてまいります。

――けいこ前の段階ということですが、(再演となる)ミュージカル・プレイ『黒い瞳』という作品の印象を。

真風 わたくしも(過去の公演を)映像で拝見させていただいて、ロシアの独特の雰囲気や人間関係がドラマチックに描かれている点などに、すごくひかれました。私が演じる(青年)ニコライは、貴族出身の将校。すごくさわやかで潜在的な育ちの良さがあります。そういう部分も一つのヒントに、役づくりをしていけたら。歴代の先輩方が演じられたお役でもありますし、それぞれの演技をお手本にいろんなことを勉強していきたい。

星風 ロシアという広大な土地に生きる一人ひとりが生命力にあふれています。(自分が演じる大尉の娘)マーシャはニコライをひたすらに、一途に思い続けるすてきな女性。(その人物像を)お芝居、お歌、踊りで生き生きと表現できるよう、先輩方の演技を観て勉強しながら、おけいこに励んでまいりたいと思います。

――再演という点で思うところは。

真風 再演はこれまでにも経験しましたが、オリジナルとは(必然的に)違う難しさがある一方、学びもすごくたくさんあります。今回の作品は過去2回、上演されています。お手本があるのはありがたいことなので、たくさん勉強しつつ、(今後受け取る)台本を初めて読んだときの自分のインスピレーションも大切にしつつ、そのバランスを調節しながらやっていけたらいいのかなと思っています。(真風、星風の新トップコンビのお披露目公演となった)『WEST SIDE STORY』(ウエスト・サイド・ストーリー)も再演で、(自分は)真琴(つばさ)さんが(1998年に)演じられたお役(トニー)だったわけですが、(今回の『黒い瞳』でも)また、真琴さんが(98年に)演じられたお役(ニコライ)をつとめるので、ご縁があるなと感じています。

――再演ゆえのプレッシャーはありますか。

真風 完成された作品で、お客さまも(一定の)イメージを持っておられると思うので、その部分で(プレッシャーが)ないとは言い切れませんが、頑張ります。

――真風さんならではのものを出そう、という思いもあるのでしょうか。

真風 まずはお役に近づくことが大事だと思うので、そのあたりはおけいこしてみないと何とも言えないですね。

――星風さんはいかがでしょうか。再演についてどうとらえていますか。

星風 再演作に出演するたびに、歴代の方々からたくさんのことを学び、たくさんのことに気づかせていただいています。そういう部分を大切にしつつ、ゆりかさんはじめ宙組の方々と一緒に、毎回の空気感を新鮮に感じつつ、やっていけたらいいなと思っています。

――スーパー・レビュー『VIVA!FESTA! in HAKATA』は2017年が初演で、今回はその博多座バージョンとなりますが、おすすめ・お気に入りのシーンは。

真風 今回は新場面が加わりますが、初演時で言えば、プロローグから「客席降り」の演出があり――舞台上から見ていても客席がバァーっと明るくなって、お客さまのお顔がすごくよく見えるんですが――とても盛り上がれると思います。

星風 お祭りがテーマということで、YOSAKOIソーランをはじめ、どの場面も盛り上がると思います。

――公演ビジュアルのスチール撮影の感想をお聞かせください。

真風 はい。やはり、お衣裳を着用させていただくと身が引き締まるといいますか、気持ちをしっかりとつくって撮影できました。

星風 わたくしも同じく、実際にお衣裳(着用)とお化粧もさせていただいて、その世界観に浸って撮影できました。本番がとても楽しみになりました。

――博多座への出演は、真風さんは(2010年の『ロミオとジュリエット』以来)9年ぶり、星風さんは初めてとなります。博多座、九州の舞台で演じる思いは。

真風 博多座には(かつて)地元・熊本から観劇に来ていましたし、『ロミオとジュリエット』を公演させていただいたりと、劇場自体にとても思い入れがあります。九州公演ということで地元の皆さまも喜んでくれていますし、私自身も今からわくわくしています。

星風 わたくしは初めてなのですが、ゆりかさんをはじめ宙組上級生の方々から、博多はお人柄も土地柄もとても温かいとお聞きしています。公演がとても楽しみです。博多座開場20周年記念の公演ということでとても光栄に思っています。

――トップコンビとしてお互いの印象を教えてください。

真風 私が組替えで宙組に来た年(2015年)に、星風が新人公演でヒロインをつとめました。舞台度胸があるな、というのが第一印象で、それはトップコンビになった今もすごく感じます。一方で、(いい意味で)繊細だったり不器用だったりする面があって、星風のそういう部分と向き合うことで、私自身もたくさんのことを勉強させてもらっています。それから、彼女は見た目とは逆に、内面は結構スパっとした“男らしい”一面もあります。そういう部分も魅力なのかな、と思っています。

星風 皆さまご存じの通り、本当にかっこいい……そこが一番、最大の魅力だと思います。また、常にご一緒させていただいている中で、芸事はもちろん、それ以外のこともたくさん教えていただいています。本当に……神さまのような……(笑)。ありがとうございます、という気持ちでいっぱいです。

――お二人が目指すトップ像は。

真風 わたくしが思っていること、感じていることを言葉だけで表現するのはとても難しいのですが……。私はこれまで13年間、宝塚に在団し、組替えも経験させていただきました。トップの方々のお姿、上級生からいただいたアドバイス、自分が経験したこと……そういったいろんな思いが蓄積しています。これらを糧に、自分の立場と向き合いつつ、公演を一つひとつ重ねていければ、という強い思いがあります。それはトップコンビとしても同じです。共通して感じるのは、ファンの皆さまが喜んでくださったり、ご覧になったお客さまが幸せを感じてくださったりすることが、私自身の喜びであり、一番うれしいことだということです。これからもいろんな思いを胸に、皆さまに楽しんでいただくことを目指していきたいと思っています。

星風 わたくしは、たくさんの思いを背負っていらっしゃるゆりかさんを中心とする宙組生であることに誇りを感じ、常にゆりかさんのおそばにいさせていただける立場をありがたく思っています。そして、ゆりかさんが描かれる世界や、目指される高みに向け、自分自身も一緒に進んでいけるように、その戦力になれるように、ということを心がけています。宙組生が共通して持つこの気持ちを大切にしています。

――宙組は今年(2018年)、20周年を迎えました。

真風 今年は宙組20周年ということでイベントがあったり、宙組誕生時にできたショー『シトラスの風』をお披露目させていただいたりと、自分自身の肌で宙組の20年分の思い、伝統、歴史を感じる瞬間がたくさんありました。そして、諸先輩方から熱い思いを直接聞かせていただき、宙組への深い愛を実感しました。自分の宝塚人生にとって忘れられない1年になりましたし、先輩方が受け継ぎ、つないできてくださったバトンを、自分自身もしっかりと受け継ぎ、次につなげていかなければならないと身の引き締まる思いになりました。そういうたくさんの思いを胸に、博多座公演に向けても、宙組一丸となって頑張りたいと思います。

星風 わたくしも同じく、歴代の方々とご一緒させていただき、本当に肌で宙組20年の歴史を感じました。これからも、ゆりかさんを中心とする宙組生がこの先にどんどんつないでいけるよう、21年目初の公演となる博多座公演などに身を引き締めて挑んでいきたいと思います。

――博多座で“宝塚観劇デビュー”する人も多いのですが、初心者はどのように楽しめばいいのか、アドバイスがあれば。

真風 自由に楽しんでいただきたいと思います。今回の博多座公演は宝塚らしい2作品で、初めての方も一体となって楽しんでいただけると思います。ご自由に、楽しく(笑)、観ていただけたら。

――遠慮せずに参加して、と。

真風 そうですね。もう、せっかくですので、一緒に盛り上がれたらうれしいです。

_真風

――最後にお二人から意気込みなどを。

星風 お芝居、ショーともに、九州のお客さまにお楽しみいただける舞台をお届けできるよう、おけいこに励んでまいりますので、よろしくお願いいたします。

真風 わたくしも、地元・九州での公演を今からとても楽しみにしています。お芝居、ショーともに、博多の皆さま、そして博多に来てくださる皆さまに楽しんでいただけるよう、メンバー一丸となっておけいこに励みたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

ミュージカル・プレイ『黒い瞳』

 帝政ロシアを舞台に、貴族出身の青年軍人ニコライ(真風涼帆)と、反乱を起こしたコサックの血を引く大尉の娘マーシャ(星風まどか)の純愛を描いた歴史ロマン。動乱に巻き込まれた二人のラブストーリー、反乱の首謀者プガチョフ(愛月ひかる)とニコライの男の友情などが描かれる。ロシアの文豪プーシキンの「大尉の娘」を題材にしており、脚本は柴田侑宏、演出・振付は宝塚OGの謝珠栄。初演は、真琴つばさ率いる月組が1998年に行い、2011年には音月桂を中心とする雪組が全国ツアーで再演、いずれも高い評価を受けた。今回の博多座公演で三度目となる。

スーパー・レビュー『VIVA!FESTA! in HAKATA』

 YOSAKOIソーラン祭りや、リオのカーニバル、中欧・北欧に伝わるヴァルプルギスの夜など、世界各地のFESTA(祭り)をテーマにした、パワーみなぎるショー。宙組が2017年に上演して人気を博した内容に、新場面を加えた博多座バージョンとなる。「客席降り」をはじめ、劇場が一体となって楽しめる演出となっている。作・演出は中村暁。

真風涼帆(まかぜ・すずほ)
 熊本県菊池郡出身。2006年に初舞台後、星組に配属。09年の新人公演で早くも主演をつとめ、その後もダイナミックな舞台姿と実力で注目を集める。15年、宙組に組替え。18年1月の『WEST SIDE STORY』から、宙組トップスターとして活躍。同年の宝塚大劇場お披露目公演『そらは赤い河のほとり』では、少女漫画の世界を華やかに表現した。
星風まどか(ほしかぜ・まどか)
 東京都国分寺市出身。2014年の初舞台後、宙組に配属。15年の『王家に捧ぐ歌』新人公演でアイーダ役に抜擢され、歌に芝居に確かな実力をみせる。16年の『ヴァンパイア・サクセション』で真風涼帆の相手役をつとめるなど、数々のヒロイン役を経験。18年の『WEST SIDE STORY』で宙組トップ娘役のお披露目を果たし、可憐かれんで芯の強いマリア役を熱演した。

 観劇料(税込み)はA席8,800円、特B席7,800円、B席 6,200円、C席4,000円。公演日程やチケット購入などの詳細は、博多座のホームページ(https://www.hakataza.co.jp/)をご覧ください。チケットは残りわずか。ご希望の方はお早めにお求めください。

 公演に関するお問い合わせは、博多座電話予約センター(092-263-5555、10時~18時)へ。

広告

コメントをどうぞ