第13回「板チョコ」 ご存じですか?「ビーン・トゥー・バー」店舗 カカオ豆の仕入れ・焙煎から一貫生産、こだわりの味 福岡と飯塚の2店ご紹介

 読売新聞福岡版の「まち風 くらし色」では1月20日、バレンタインデーを前に、カカオ豆の焙煎ばいせんから板チョコレートになるまでの全工程を一つの工房で行う「Bean to Bar(ビーン・トゥー・バー)」という手法で作られたチョコを紹介しました。

 訪ねたのは、福岡県飯塚市の「カカオ研究所」と、福岡市中央区今泉の「green bean to bar CHOCOLATE」。一般的な専門店や菓子メーカーでは、原料となるチョコを溶かし、独自の味つけをして商品化しますが、この2店はカカオ豆の仕入れから手がけています。

 まず、豆を店内で焙煎し、細かく砕いた後、皮を取り除き、「ニブ」と呼ばれるチョコの原料を作ります。これをすり潰し、オーガニックシュガーを加えて長時間練り、温度調節しながらかき混ぜ、型に入れて冷やし固めたら完成です。

 カカオ研究所は中野利美さん、富美子さん夫婦が木製キャンピングトレーラーを利用して開いています。一つの産地の豆だけを使った板チョコを3種類用意。ベトナム産とハイチ産のほか、月替わりでもう1か国の豆を使った商品を作っています。ほかにも、ベトナム産とガーナ産をブレンドしたり、ほうじ茶やサンショウを加えたりした商品もあり、バラエティー豊かです。

 豆から作る店だからこそ、ニブも50グラム入り540円で提供しています。甘みはありませんが、ポリフェノールやミネラル類、食物繊維が含まれていて、アンチエイジングや美容にいいとされています。そのままでもいいし、サラダやシリアル、アイスクリームに混ぜて食べるのもいいそうです。

 贈り物としては、ニブをチョコレートでコーティングした「ニブ粒チョコ」(756円)や、チョコにニブを混ぜた「ニブ入りチョコ」(648円)がおすすめです。

 カカオ研究所は、質の高い豆作りにも取り組んでいます。連携するベトナムの農園には、チョコのおいしさを左右する発酵作業を行う専門施設を設け、現地スタッフを指導しています。また、カカオツリーのオーナー制度も開設。カカオの木(1本2万3000円~)のオーナーには、この農園のカカオ豆で作るチョコを届けます。農園側にとっては安定した収入源となり、いい豆作りへの意欲も高まるそうです。

 「green bean to bar CHOCOLATE」は、東京に本店を置くチョコ専門店。カフェスペースもあり、濃厚なチョコレートドリンク(594円)や、カカオ豆の皮を使ったカカオティー(378円)などが楽しめます。クッキーやケーキなどのスイーツも多数用意しています。

 チョコは店内の工房で45日ほどかけて丁寧に作られ、1枚ずつ手作業で和紙に包まれます。人気商品はペルー産豆を使った「ナティーボブランコ」(1,620円)。花のような香りがあり、渋味や苦味がほとんどありません。2018年には、フランスのチョコ愛好家グループが設けている賞で、「海外部門ダークチョコレート」の最高位を受賞しました。

 バレンタインには、チョコにクランベリーや麦パフ、愛媛県産イヨカン、クルミなどをトッピングした限定商品が登場します。食感も楽しそうですね。大切な相手やお世話になっている人に、こだわりチョコを贈ってみてはいかがでしょうか。

 詳細は、「カカオ研究所」のホームページ(https://cacaoken.com/)」、「green bean to bar CHOCOLATE」のホームページ(https://greenchocolate.jp/)をご覧ください。

<文中の価格はいずれも税込み>

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