読売新聞福岡版に随時掲載している「きく丸 虎の巻」で11月21日、ギンナンの食べ方を紹介したよ。
教えてくれたのは、ギンナンの加工商品を製造・販売している「カトウ」(八女市)の専務、加藤竜浩さん。きく丸も実際に試してみたよ。
ギンナンは、福岡市博多区にある櫛田神社のご神木に実ったものを、特別に分けてもらったんだ。枝から落ちた実から黄色い果肉をとりのぞいたもので、硬い殻が付いたまま。神社の人に「必ず天日干ししてから使ってね」と言われたので、晴れた日を選んで2日ほど干したよ。ギンナンがポカポカひなたぼっこしているみたいに見えて、楽しかったな。
やり方を紹介するね。
- 1⃣ 殻に軽く割れ目を入れる
- 皮の合わせ目部分を、キッチンばさみの持ち手の内側にあるギザギザに合わせて、両手でギュッと力を入れたら、「パチン」と音がして割れたよ。きれいに割れなくても大丈夫。
- 2⃣ フライパンで熱する
- 殻付きのままフライパンに入れ、ふたをして中火にかけて、時々揺すってまんべんなく熱を通そう。
- 3⃣ 殻をむく
- 軽く焦げ目がついてきたらギンナンを取り出そう。粗熱をとった後、手で殻をむくと、きれいな黄緑色の中身が出てきた。これで出来上がり。
塩こしょうだけで味付けして熱々をほおばると、もっちりした食感と独特の苦みが口に広がって、大満足!
ただ、おいしいからといって一度に食べ過ぎると、吐き気やけいれんなどの中毒症状を起こす場合があるので、注意が必要だよ。
公益財団法人「日本中毒情報センター」(茨城県つくば市)のホームページにある「月別受信速報」をみてみると、食べる部分にビタミンB6の働きを妨げる有毒成分が含まれていて、加熱してもなくならないんだって。昨年は、ギンナンを食べた人や医療機関から、センターに20件の問い合わせが寄せられたそうなんだ。
国立健康・栄養研究所(東京)がホームページで公開している「素材情報データベース」を見たら、20~60個食べた人に中毒症状がみられたという報告があったそうだよ。きく丸はとりあえず5粒までにしておいた。皆さんもいっぺんに何十粒も食べたりせず、控えめにね。
読売新聞福岡版の連載「きく丸 虎の巻」(随時掲載)に登場し、暮らしやまちに関する疑問を解決しているAkasakatamonの忍者キャラクター「きく丸」が、番外編として関連情報やコラムをお届けします。
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