[しっとぉ?]朝の大濠公園で見た白い気球 福岡管区気象台の「ラジオゾンデ」といいます 仕事場は空のかなた🌏成層圏――!?

 朝の大濠公園(福岡市中央区大濠公園)――。秋空に吸い込まれていく白い気球が目に入った人は多いはず。公園南側に位置する福岡管区気象台の屋上から毎日、午前8時30分と午後8時30分に上がる高層気象観測用の気球です。


 水素ガスが詰まった天然ゴム製で、直径2メートル弱。気球に吊るした小さな発泡スチロールの中に、温度計と湿度計、GPSアンテナなどの電子機器が入っています。これが「ラジオゾンデ(GPSゾンデ)」と呼ばれる高層気象観測装置です。

 世界各地で毎日、決まった時間に観測が行われており、日本では全国16か所の気象官署と昭和基地(南極)から上げられます。得られたデータは、天気予報の基礎となる数値予測モデルや気候変動の把握、航空機の運航管理などに利用されているそうです。

 「どんな風の強い日でも上げていますよ。逆に、台風が接近した時などは午後3時と午前3時に上げることもあります」。稲吉浩・主任技術専門官が教えてくれました。

 フワリ、フワリというよりも、この日は風に流されながらもスーッと高みを目指していきました。

 大濠公園の水辺のベンチに腰かけて、ぼんやり眺めていると、2分ほどで見えなくなりました。まるで空の中にとけてしまったようです。

 1秒間に6メートル、1分間に360メートル上昇、時速にすると約20キロ。昇るに従って、気圧が下がり、10メートルほどに膨らんだ気球は、最後はパチンとはじけてしまいます。高度は30キロ。成層圏です。

 「人生、かくありたい」。朝、気球を見ることができた日は、少しですが、気合が入ります。

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