第4回「銭湯」 10年前、福岡と東京は違った!?  富士山🗻のなぞ!? そして今は―― 50代男性記者が銭湯愛♨️💕胸に取材しました(笑) 福岡県組合、イベント湯・ゆるキャラでPR

 読売新聞福岡版の新コーナー「まち風 くらし色」の4回目は、福岡市を中心とした県内の銭湯について紹介しました。

 担当したT記者(男性、50歳代)は千葉県出身。東京の大学に通っていた1980年代後半から90年前半、下宿に風呂がなかったため、近くの銭湯に足しげく通ったものです。

 浴槽を満たす熱々のお湯に肩までつかり、壁に描かれた富士山を眺めながらゆったりと足を伸ばす至福の時。実家の風呂にはない開放感は格別でした。一人暮らしの身にとって、番台に座る主人やおかみさんとの何げない会話や、風呂上がりに飲むジュースに癒やされたのを覚えています。

 そんな記者が九州に移り住み、福岡の銭湯に初めて入ったのは約10年前の2009年1月のこと。取材で何か所か巡った時に気づいたのが、定番と思っていた富士山の絵がないことでした。そう。首都圏と違い、富士山から遠く離れた福岡の銭湯では、富士山を描く習慣がなかったのです。

 タイル張りの壁には、絵自体がなかったり、あってもタイルを組み合わせて魚の模様をかたどったりするくらいの銭湯が多く、文化の違いを感じました。

 ところが、今回うかがった西公園浴場(福岡市中央区)の壁を見ると、何と! 白雪をいただいた富士山が描かれていて、びっくり。羽衣伝説で知られる三保松原にひらりと舞い降りる天女もいます。

 県内35の銭湯で作る「福岡県公衆浴場生活衛生同業組合」によると、13年に富士山が世界文化遺産に登録されたのがきっかけで、最近は福岡市内でも富士山の絵を描く銭湯が増えているそうです。

 東京から銭湯絵師を招き、西公園浴場と荒戸湯(同)、梅乃湯(同市東区)で、16年に大黒湯(同市博多区)と東湯(同)で描いてもらったとのこと。鶴亀湯(同)にも地元の絵師が手がけた富士山絵があります。荒戸湯の男湯には手前に川が流れ、女湯には赤富士が描かれるなど、それぞれの銭湯で構図が異なるそうです。

 銭湯の「富士山巡り」も楽しいかもしれませんね。

🗻

 福岡市の銭湯巡りでもう一つの楽しみは、季節に合わせて果実などを浮かべる「イベント湯」。市内13か所で一斉に実施します。経営者の高齢化などで減りゆく銭湯ですが、集客アップを目指して、様々な工夫を凝らしているのですね。

 記者が訪れた10月10日の「銭湯の日」はラベンダー湯でした。

 このほか、主なものを写真とともにご紹介します。

🍊 晩白柚ばんぺいゆの湯(2月20日)

🍎 りんご湯(3月15日)

🌹 バラ風呂(6月24日)

🌲 ひのきの湯(11月26日「いい風呂の日」)

<写真はいずれも福岡県公衆浴場生活衛生同業組合提供>

♨️

 組合の公式キャラクター「おんまるくん」も、愛らしくユーモラスな姿で人気者。普段は組合の事務局にいますが、イベント湯の開催日が近づくと、福岡市・天神のソラリアステージ大画面近くに登場し、身ぶり手ぶりを交えながらPR活動をしています。口癖は「ば~りあったまるまる」だそうです(笑)。

 福岡県内には福岡市のほか北九州市に16軒、大牟田市に4軒、柳川市と吉富町にそれぞれ1軒の銭湯があります。組合のホームページ(http://fukuoka1010.com/)で外観や浴槽などの写真を見ることができます。フェイスブック「福岡よか風呂ガイド」(https://ja-jp.facebook.com/yokafuro/)、ツイッターのアカウント「温まるくん」(@onmarukun)でもイベントなどの情報発信をしています。のぞいてみてはいかがでしょうか。

 地域に根ざした生活ニュースをお届けする読売新聞福岡版の新コーナー「まち風 くらし色」(日曜日掲載)で取り上げられた商品などを、写真をふんだんに使ってご紹介します。

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