福岡市出身のピアニスト田中正也さんがリサイタル ロシア仕込みの超絶技巧! プロコフィエフのスペシャリスト! 9月29日(土)、中央区のあいれふホール 福岡の秋をクラシックとともに

 福岡市出身のピアニスト田中正也さんのリサイタルが9月29日(土)、福岡市中央区のあいれふホールで開かれます。繊細かつ大胆な感性をもつピアニストとして国内外で活動し、ロシアの作曲家セルゲイ・プロコフィエフ(1891~1953年)のスペシャリストとしても知られる気鋭。ロシア仕込みの超絶技巧をご堪能ください! チケット販売中です。

 田中さんは福岡市生まれで、15 歳のときに単身モスクワへ。クラースヌィ・ディプロマを授与されてモスクワ音楽院を卒業。ローム・ミュージック・ファンデーションから奨学金を受け、モスクワ音楽院大学院を修了しました。ネルセシアン、ヴォスクレセンスキー両氏に師事。カントゥ国際ピアノコンチェルトコンクール(伊)第1位・リスト特別賞、スクリャービン国際ピアノコンクール(仏)第1位・審査員特別賞など多数の受賞歴があります。2018年は名古屋市の宗次ホールで恒例のニューイヤーコンサートを開催してスタート。2、3月にはモスクワ、サンクトペテルブルグなどロシアで7公演を行い、その後も日本各地でコンサートを開くなど、精力的な活動を展開しています。

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 当日は午後1時30分開場、2時開演。田中さんが1曲目に選んだのは、少年時代を大分県竹田市で過ごした作曲家、滝廉太郎(1879~1903年)のピアノ曲「メヌエット」。西洋音楽ながら日本人の叙情があふれ、明治の香りが漂うようなメロディー。個人的には、日頃はあまり意識しない自分の中の「日本」を、優しくなでられているような感じがします。

 次は作曲家、山田耕筰(1886~1965年)の代表作の童謡「からたちの花」。作詞は、名コンビだった福岡県柳川市出身の「国民詩人」、北原白秋(1885~1942年)。世に出された大正時代に思いをはせながら、<からたちの花が咲いたよ><白い、白い、花が咲いたよ>――と心の中で歌いながら聴くのもいいですね。

 ここで一転、ポーランドの作曲家フレデリック・ショパン(1810~49年)。哀愁を帯びたリリカルな「ノクターン変口短調Op.9‐1」、優雅でありながら情熱的な「バラード第3番変イ長調Op.47」、荒々しくも芸術性の高い「エチュード『木枯らし』イ短調Op.25‐11」と続きます。難易度最上級の「木枯らし」では、田中さんの超絶技巧に魅せられること間違いなし。曲調も相まって、胸騒ぎというか、ドキドキさせられそうな予感、です。

 そして、満を持して演奏するのが、プロコフィエフの「ソナタ第3番イ短調Op.28」。インパクトのあるオープニングからエンディングまで、ぐいぐいと引っ張るエネルギーを感じます。独特の打楽器的なリズム、次々と変容していくテーマ、スラブ的な叙情――。この曲もテクニカルですが、聞き終わるとある種の爽快感を覚えます。

 再び「日本」に戻って、戦中戦後の作曲家・指揮者、尾高尚忠(1911~51年)。<朝に><あそぶ子供><子守唄><祭り>の4曲からなる「日本組曲」が奏されます。西洋音楽の中に、童謡や子守歌、祭り太鼓など日本的な要素が巧みに取り込まれており、独特の響きが印象的です。

 最後は、これまた技巧的難曲とされる、ロシアの作曲家セルゲイ・ラフマニノフ(1873~1943)のソナタをもってきます。ドラマチックに展開する「ソナタ第2番変口短調Op.36(1931年版)」。荘厳さ、幻想性、流麗さをたたえた大曲であり、クラシックの魅力を体感しながらの終幕となります。

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 このプログラムを組んだ田中さんは、日本・ロシア音楽家協会と日本演奏連盟の会員で、大阪芸術大学演奏学科講師を務めています。

 国立サンクトペテルブルグカペラ交響楽団、サマーラ国立交響楽団、九州交響楽団などと協演歴があり、2017年には都民芸術フェスティバルオーケストラ・シリーズで東京フィルハーモニー交響楽団と協演しました。宗次ホールで始めた、田中正也おしゃべりコンサート♪「魔法のピアノ」は、楽しいお話と超絶演奏で人気を集め、全国に拡大中です。音楽誌への執筆も手掛け、レクチャーコンサートや録音活動も精力的に展開。CDは「田中正也 プレイズ リスト&ショパン」(13年)、「The 展覧会の絵」(14年)、「リラの花」(17年)と音楽誌で高く評価され、15年リリースの「鐘~ロシア~ピアノ・デュオの世界 田中正也&佐藤卓史」(いずれもナミ・レコード)は、「レコード芸術」の16年2月号特選盤に選ばれました。

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田中正也オフィス提供

 第二の故郷とも言えるロシアでの活動も充実させています。08年に始動したプロジェクト「プロコフィエフピアノ曲全曲演奏シリーズ“エクスクールスィャ”」はモスクワでも高評を得て12年、プロコフィエフ博物館ホールで日本人初となる全ロシアグリンカ記念音楽文化協会主催演奏会をオールプロコフィエフプログラムで開きました。13年にはプロコフィエフの誕生日に同ホールで開かれた没後60年メモリアルコンサートに招聘しょうへいされ、17年にはプロコフィエフゆかりのリヒテルの家記念館でソロリサイタルを実施、18年にはアレグロ青少年国際コンクールの審査員に招かれました。このほか、エルミタージュ美術館で学芸員とコラボコンサートを開いたり、若手俊英のバヤン奏者アイダール・サラーホフと希少な協演を果たしたりしています。

田中正也ピアノリサイタル

日時
2018年9月29日(土)午後1時30分開場、2時開演
場所
あいれふホール(福岡市健康づくリサポートセンター)
福岡市中央区舞鶴2丁目5‐1 10F
プログラム
滝廉太郎
「メヌエット」
山田耕作
「からたちの花」
ショパン
「ノクターン変口短調Op.9‐1」
「バラード第3番変イ長調Op.47」
「エチュード『木枯らし』イ短調Op.25‐11」
プロコフィエフ
「ソナタ第3番イ短調Op.28」
尾高尚忠
「日本組曲」
ラフマニノフ
「ソナタ第2番変口短調Op.36(1931年版)」
入場料
一般3,000円、学生2,000円
お問い合わせ・チケット取り扱い
パンメセナ福岡(電話092-843-0173、ファクス092-845-4158)
田中正也オフィス(電話080-6205-8285)
インターネット予約 https://www.masayatanaka.jp/contact/

田中正也さんのホームページはこちら(https://www.masayatanaka.jp/)。

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